台湾・台東県、先住民ゆかりの土地での建設計画中止(中央社フォーカス台湾)



(台東 23日 中央社)台東県政府は22日、県内を流れる知本渓の川岸に野球場を建設する計画の中止を発表した。建設場所が、台湾原住民(先住民)プユマ族が主張する「伝統領域」の範囲内に含まれ、地元先住民から反対の声が上がったためだ。同県政府が先住民の権利を尊重し、建設計画を取り消したのは初となる。

同県政府は何度も説明会を開き、集落の住民らと話し合いを重ねたが、合意が得られず、建設中止の決定に至ったと説明。野球場の建設によってスポーツ施設の不足が改善できるほか、雇用の創出も期待できるとしていた。

また、同県政府は、先住民の基本的権利の保障などを定めた「原住民族基本法」の遵守を改めて宣言した上で、伝統領域が法的手続きによって正式に決定されていない段階で、公共施設の建設計画を進められないのは県民の福利にそぐわず、非常に残念であるとの考えを示した。

先月14日、原住民族委員会は先住民の土地や集落の範囲を定める規則を発表。その中では、私有地が伝統領域として認められないとされた。先住民団体はこれに対して不満を唱え、政府との間で意見が対立している。

(盧太城/編集:楊千慧)

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