<チャイナインサイト>THAAD配備は習近平の「中国夢」破る始発点なのか(1) – 中央日報



  中国の高高度防衛ミサイル(THAAD)報復はなぜこのように激しいのか。THAADが中国の戦略的利益を害するから、また韓国の決定が中国と協議がなく行われたから、習近平中国国家主席の3回にわたる要請に韓国がそっぽを向いたから、など多様な解釈が出ている。それがすべてだろうか。もっと重要な原因はないだろうか。もしかしてTHAADの韓国配備が21世紀の中華帝国再建に乗り出した習近平主席の「中国夢」を壊す出発点になるためではないか。   ◇中国の帝国、解体から復元へ

  中国は長い間帝国だった。私たちは歴史上中国に存在した帝国を通称して中華帝国と呼ぶ。中華帝国は唐宋変革期を境に前期中華帝国と後期中華帝国に分かれ、全社は漢と唐を、後者は明と清を典型とする。これら王朝を帝国と称するのは単純に皇帝によって統治される国だからではない。帝国は広大な領土、空間の組織化能力、言語と宗教の多様性、文明のヘゲモニーなどのような特徴を持つ。

  帝国は官僚制に依存した直接支配と羈縻支配などの手段を活用した間接支配を通じて広大な領域をひとつの政治的単位に統合した。また、言語、宗教、文化などの多様性を統合する独自のメカニズムを作動させ帝国を安定させられる能力を保有した。もちろん圧倒的な軍事力と経済力、そして強力な租税掌握力(財政)がこうした統合メカニズムを支える最も核心的な要因だ。秦始皇帝が作り漢でその典型が完成された中国の帝国体制の根幹は20世紀初めまで維持された。

  中華帝国は独特の歴史的経験を持っている。それはひとつの帝国が崩壊すればまた別の帝国が続いて登場したという事実だ。中国帝国は帝国としての復原力を持っていたのだ。そんな中華帝国が20世紀はじめに崩壊した。中国人はこれを「数千年間存在しなかった変化」といった。清の没落は歴史上何回も経験した通常の帝国のそれとは次元が違った。帝国が持つ覇権の喪失あるいは王朝交替という次元を超え中国帝国の連続を可能にしていた価値と文化の没落を伴ったためだ。「復元不可能な解体」と考えられた。

  ところがそんな中国帝国が復元されている。習近平時代を迎えてだ。彼はいまや中国が東アジア地域秩序の主導者を超え米国とともに世界秩序を作る主体者であることを明らかにしている。中華民族の偉大な復興を実現するという中国夢の提唱がそれだ。

  習近平は「中国の夢は必ず中国の道(中国道路)を歩まなければならず、中国の精神(中国精神)を宣揚しなくてはならず、中国の力(中国力量)を結集して実現しなければならない」と主張する。彼の話は中国がこれからはグローバル標準(Global Standard)ではなく中国的標準(Chinese Standard)に基づいて大国の内実を固めなければならないという点を強調したものだ。ここで私たちは中国の「帝国化」、すなわち中国の帝国作りが本格化していることを読み取ることができる。

<チャイナインサイト>THAAD配備は習近平の「中国夢」破る始発点なのか(2)

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