「中国の対北方針に変更なし」 李明氏(台湾・政治大国際事務学院前院長) – 産経ニュース



 北朝鮮の核実験後、米国が国連安全保障理事会に厳しい内容の決議草案を提出したのは、中国とロシアの修正を予測したバーゲニング(交渉)のためだったとみられる。最終的に骨抜きになったという見方もあるが、米国にとっても大きな損失はなく、各国に利点があるものとなった。

 決議は北朝鮮に逃げ道を残しつつ、中露にも北朝鮮に影響力を行使する役割を与えた。常任理事国全てが北朝鮮を非難し顔をつぶせば、北朝鮮を制御できなくなる。北朝鮮は、少なくとも中露は自らの側に立っていると信じている。決議は将来、北朝鮮の冒険主義的政策を変更するのに役に立つ可能性がある。

 中国が制裁決議に賛成したのは、北朝鮮の核保有に反対しているからだ。中国は、北朝鮮の核保有は米国の先制攻撃を招く可能性があるため北朝鮮をより危険にし、中国にも悪影響があるとみている。

 一方、中国は北朝鮮が崩壊することも望まない。大量の難民が発生し、朝鮮半島が韓国主導で統一されれば米国の影響力が中国の国境近くまで及ぶ。毛沢東が朝鮮戦争に介入したのもこのためだ。

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