なぜ?中国で結納金高騰5倍も 新婦を殺害するという悲劇も(西日本新聞)



 北京で知り合った中国人の友人男性の結婚披露宴に昨年、招待された。会場は超一流ホテルの一室だったが、格式張ることなく、出席者は親族や友人ら少人数。新郎本人が司会役を務め、心温まる雰囲気だった。

 友人はおとなしい方かもしれない。結婚を盛大に祝うのは中国の伝統。中国人が重んじるメンツに関わるだけに、時に派手になる。

 「彩礼」の相場上昇が話題になっている。彩礼とは、男性側が結婚相手の女性側に渡す結納金のこと。中国紙によると、農村部を中心に高騰。地域によって収入水準が異なるので比較は難しいが、過去4年間で2~5倍に増え、相場が20万元(約320万円)に達する地域もあるという。

 河南省では1月、結納金の金額を巡って言い争いになった結果、新郎が新婦を殺害するという悲劇が起きた。一部の地方政府は、結納金の水準を示すガイドライン策定に乗り出した。

 多くは貧困地域。娘が一人っ子の場合、老後に不安を感じる親は娘の夫に多くを期待する。しかも人口比では男性が多いので、女性優位の状況になっている。

 他方、北京など大都市などでは減額傾向にある。2年前に娘が結婚した北京の知人男性は「うちは結納金ゼロです。2人が幸せならいいのだから」。住宅や車、新婚旅行に出費がかさむ事情もある。特に、新居を準備することは男性側の必須条件というから大変だ。

 近年の新語に「裸婚」がある。地味婚のこと。裸一貫でも愛があればいい、という意味から生まれたようだが、現実は親の事情やメンツも絡む。一筋縄ではいかない。

西日本新聞社



【関連記事】


こんな記事もよく読まれています



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です